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Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門
●著者まえがきより
 プログラミングの入門書……というか、解説書の類いを書くのはかれこれ3冊目である。このテの本を書くことになると、毎度毎度「『しかた』と『しくみ』のどちらに重きを置くか」ということに悩む。悩むんですよ、オレでも。
 プログラミングの入門書というモノを所謂「How-To-Book」と考えれば、本の主眼は「しかた」になる。「電子レンジで簡単にできるレシピブック」みたいなもの。いわく「牛乳を温める」「熱燗をつける」「お肉とお魚の上手な解凍のしかた」「便利な野菜の下ごしらえ」「煮込み料理も電子レンジで」……。そこに説明されている「しかた」の種類が多いほど、本も厚くなるし内容が潜在的読者のインタレストにヒットする確率も高くなる。
 が、ヨソは知らず(いや、ヨソも似たようなものだろうが)、コトがCocoaライブラリを使ってのMacintosh、あるいはiPhoneアプリケーションの開発がテーマの本となると、説明したい「しかた」があまりにも多岐に渡り、1冊の本にまとめるには必然的に取捨選択が噛むことになる。で、その取捨選択の基準というのがまた甚だ後ろ向きというか安全主義というかヨラバ大樹の影の一族というか、他の本でも説明しているからこれは外せませんよ、これは載せなくてもいいんぢゃないですか、言及している類書も少ないし、みたいな感じになりがちなんですね。
 要するに書き手としては(いや、オレだけかも知れないんだけど)、そういう「しかた」中心の本については、なんとなく「全国版の電話帳が必要な読者に東京都目黒区の分だけ売りつけてる」みたいな居心地の悪さを感じてしまう。それにやっぱり、電子レンジぢゃなくてプログラミングなんだから、それが動く「しくみ」について、ちゃんと理解していることの意味は小さくないでしょ? ……いや、電子レンジだってどういう「しくみ」かわかってれば「濡れたネコちゃんを乾かすために」入れたりしないで済むんだけどさ。
 というわけでこの本では、説明する「しかた」の数を極力しぼり、代わりにその「しくみ」について、可能な限り端折らず、順を追い、一般的な例をあげて事細かに説明してみた。えー、そんなこと言ったってボクがワタシが今直面している問題の答えが載ってないぢゃーん、と思うかも知れないが、あなたたちが直面している個別の、具体的な問題にはいつも「もしかしたら世界中探してもぴったりの答えはないかも知れない」という可能性がつきまとうのである。
 青い鳥を探して世界中を旅した末に、帰り着いた我が家の窓辺で歌っているのは、たぶん「しかた」の本ではなくて「しくみ」の本だと思うのよ、オレは。……もちろんそれがとっても希望的な観測であることを認めつつもね。
カバーイメージ
著者:藤本裕之
B5変形・256ページ・1色
本体価格:2,600円+税
ISBN978-4-88166-696-8
 
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目次を表示する ≫
Chapter01 とりあえずXcodeを起動してみる
Section01-01 Xcodeにようこそ
Section01-02 Cocoaアプリケーションて何だ?

Chapter02 アプリケーションを作ってみよう
Section02-01 開発はテンプレートを選ぶところから
Section02-02 Xcode3.1に用意されているテンプレート
Section02-03 Cocoaアプリケーションの新規プロジェクト
Section02-04 プロジェクト・ウィンドウの各パーツの意味と機能
Section02-05 では早速、Build and…「ビルドして進行」しよう

Chapter03 アプリケーションに機能を追加する
Section03-01 Interface Builderを起動してみる
Section03-02 オブジェクトとかクラスとかサブクラスとか
Section03-03 続・Interface Builderを起動してみる
Section03-04 オブジェクトを結ぶ縁
Section03-05 オブジェクトの各種属性、初期値などをいじくる
Section03-06 逆コースも作って仕上げよう

Chapter04 いよいよ自分のクラスを作ってみる
Section04-01 またまたInterface Builderを起動しよう
Section04-02 CustomViewを貼り付ける
Section04-03 Interface Builderでサブクラスを作成する
Section04-04 スキヤキとその材料の関係を定義する
Section04-05 ソースファイルの編集
Section04-06 イベント処理の仕組みと描画
Section04-07 デバッグをはじめよう

Chapter05 MVCとCocoaバインディング
Section05-01 MyApplication、道半ばなり
Section05-02 MyApplicationの問題を解決する:その1
Section05-03 MyApplicationの問題を解決する:その2
Section05-04 モデル・ビュー・コントローラの発想
Section05-05 オブジェクトをバインディング可能にする

Chapter06 デリゲートと通知センター
Section06-01 とにかくデリゲートを使ってみよう
Section06-02 動作の可否を決定するデリゲート
Section06-03 通知センター

Chapter07 ドキュメント・ベースのアプリケーション
Section07-01 「ドキュメント・ベース」ってなんだ?
Section07-02 単純なドキュメント・ベースのアプリケーション
Section07-03 レスポンダ・チェーンとマルチドキュメントのしくみ
Section07-04 ドキュメントの新規作成
Section07-05 ドキュメントの内容を保存する
Section07-06 ドキュメントをファイルからロードする
Section07-07 変更されたら保存が必要

Chapter08 iPhone/iPod touch向けアプリケーション
Section08-01 iPhone OS向けアプリケーション開発の注意点
Section08-02 プロジェクトの新規作成
Section08-03 ユーザー・インターフェースをデザインする
Section08-04 「MyTouch」の実行とデバッグ
Section08-05 デバイスの回転への対応
Section08-06 状態の復元をサポートする
Section08-07 アプリケーションのアイコンを設定する
Section08-08 アプリケーションを実機で動かす

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