詳細! Objective-C iPhoneアプリ開発入門ノート | ||
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はじめるのも実力のうち。学ぶことをためらうな! 本書はXcodeの開発環境でiOSアプリを作るために必要となるObjective-Cの基礎を学ぶための入門書です。プログラミングの経験は多少あるが、Objective-Cははじめてという人が対象です。その意味ではプログラミングの経験がまったくないという方には少し難しい内容かもしれません。また、すでに入門の入門の指南書を手にアプリを数個作ってみたものの、門の前に立っただけでObjective-Cの扉を開けられないという人も少なからずいるでしょう。そのような人にこそ本書を読んでもらいたいと思います。最初、扉は少々重いかもしれませんが、いったん動き始めれば勢いで開くに違いありません。 筆者の経験に照らすならば、Objective-Cが他のプログラム言語より取り立てて難しいということはなく、特にここ最近のバージョンアップでは、いわゆるシンタックスシュガーと呼ばれる初心者にも優しい気遣いが多く盛り込まれたことにより、やっかいなメモリ管理を含めて簡易な記述でのプログラミングができるようになっています。「Objective-Cは少し変わっている」という他のプログラム言語経験者の感想を目にすることもありますが、その違いは1日で慣れるレベルです。むしろ、Xcodeのインターフェースビルダやセグエを使ってのシーン移動などのビジュアルプログラミングに戸惑いがあるように思います。でもそれは1人で試行錯誤して理解するにはやっかいなだけで、本書のようなガイドブックを参考に1つずつ確認すればXcodeが非常によく考えられた開発環境であることを理解できるでしょう。 お手軽とまでは言わなくとも、遠回りなしの道はないものか? 残念ながらプログラミングの学習に王道はありません。でもそれは道がないということではなく、むしろ多くのアプローチが存在します。大事なのは引き返さずに進むことです。1週間程度でObjective-Cの山を登れると思わないでください。1カ月、2カ月、あるいはもっとかかるかもしれません。そうするうちに「ああ、よくこんなところまで登って来たなあ」と振り返る日が来るのです。その意味では、途中で諦めないことは立派な実力です。そしてその前に新しい言語にトライすること、はじめるのもすでに実力のうちです。学ぶことをためらってはいけません。 (本書「まえがき」より) |
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著者:大重美幸 B5変形・432ページ・2色 本体価格:2,780円+税 ISBN978-4-8007-1008-6 |
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Part 1 Xcodeをはじめる
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Chapter 1-1 Xcodeの準備 Chapter 1-2 Xcodeの使い方 Chapter 1-3 Interface Builderとアシスタントエディタを使う Part 2 Objective-Cの基礎知識 Chapter 2-1 Objective-Cのプログラム Chapter 2-2 条件分岐と繰り返しの処理 Chapter 2-3 オブジェクト指向プログラミングとは Chapter 2-4 クラスを利用する Chapter 2-5 文字列の処理 Part 3 配列・セット・辞書・構造体 Chapter 3-1 配列を利用する Chapter 3-2 データを集合として扱えるセット Chapter 3-3 辞書と構造体 Part 4 アシスタントエディタとクラス定義 Chapter 4-1 iOSアプリの基本的な構造を学ぶ Chapter 4-2 アウトレットとアクションのプログラミング Chapter 4-3 テキストフィールドのイベント処理 Chapter 4-4 カスタムクラスを作る Part 5 ビュー・画像・ボタンの作成 Chapter 5-1 ビューとイメージビュー Chapter 5-2 ビューの座標領域 Chapter 5-3 プログラムでボタンを追加する Part 6 イベント管理 Chapter 6-1 タッチイベントを認識する Chapter 6-2 アラートとアクションシート Chapter 6-3 テキストフィールドとスクロールビューのイベント Chapter 6-4 アプリの起動などのイベント Part 7 シーンの移動 Chapter 7-1 ストーリーボードとセグエ Chapter 7-2 テーブルビューとナビゲーションコントローラ Chapter 7-3 枝分かれするように複数のシーンを分岐する Chapter 7-4 タブバーでシーンを切り替える Part 8 ユーザーデフォルトとテキストデータの保存・読み込み Chapter 8-1 ユーザーデフォルトを利用する Chapter 8-2 テキストファイルの保存と読み込み Part 9 デバイスの機能を利用する Chapter 9-1 デバイスの回転と画面の回転 Chapter 9-2 デバイスの回転イベントの通知 Chapter 9-3 デバイスのセンサーを使う Chapter 9-4 位置情報、コンパス、マップ表示 Chapter 9-5 カメラと画像合成 ≪ 目次を隠す |