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InDesign CC スーパーリファレンス for Macintosh & Windows
 InDesignをはじめとするCreative Suite製品は、今回のバージョンアップでCreative Cloudとなり、製品名もInDesign CCとなりました。Creative Cloudアプリは、パッケージ販売がなくなり、オンラインでの製品提供のみとなりました。Creative Cloudとなっていますが、MacやPCにインストールして使用するのは従来と変わらず、よりクラウドサービスと密着した製品となっています。


 通算バージョン9となるInDesign CCは、前バージョンのCS6と比べても特に大きな機能追加はありませんが、完全64ビット対応を実現しました。OSの64ビット化が一般的になる中で、リソースをフルに使える64ビット対応は待っていたユーザーも多いことでしょう。これに伴い、全体のパフォーマンスが改善されています。


 また、Retinaディスプレイ対応となり、Retinaディスプレイマシンでは鮮明な作業環境がもたらされます。まだまだRetinaディスプレイ搭載のマシンは多くありませんが、今後、対応機種が増えてくれば恩恵にあずかれることでしょう。


 起動後にすぐにわかるのが、ユーザーインターフェイスの刷新です。Photoshop、Illustratorはすでに実装済みだったグレーの外観のDROVER UIが採用されています。もちろん、明るさの調整は可能なので、自分の好みの環境にカスタマイズすることができます。


 新機能としては、QRコードの生成があります。必要な情報を入力するだけで、InDesign上でQRコードを作成できるので、他のアプリケーションを使用する必要がありません。多くのQRコードをレイアウトする冊子等の制作には大きなメリットです。


 また、ドキュメントプリセットが追加され、頻繁に使用するドキュメントの版形やマージンなどの設定をプリセットしておけるようになりました。


 改善された機能にフォントメニューがあります。たくさんのフォントを使用するクリエイターにとって、フォントを選択する作業はストレスのたまるものだったと思います。InDesign CCでは、フォント名称で絞り込み表示できるようになり、全フォントをスクロールして表示しないでも目的のフォントをすぐに選択できるようになりました。また、よく使うフォントをお気に入りフォントとして登録しておけば、お気に入りフォントだけを表示することもできます。


 また、EPUB書き出しの機能が強化され、目次ストーリーや索引ストーリーが書き出されるようになりました。また、オブジェクトスタイルのCSS書き出しを含め、CSSの書き出し機能も強化されています。


 Creative Cloud関連では、同じAdobe IDを使った他のマシンとの設定を共有する機能が追加されました。デスクトップとノート型のように、複数のマシンで作業するユーザーにはうれしい機能でしょう。


 本書は、InDesign CCの新機能も含めて、ほとんどの主要な機能を図を使ってわかりやすく、詳細に説明しています。


 InDesign CCのユーザーが困ったとき、真っ先に、本書を開いてもらえるように作成しました。読者のほんの少しでもお手伝いができたら幸いです。


(「まえがき」より)
カバーイメージ
著者:井村克也
B5変形・496ページ・オールカラー
本体価格:3,200円+税
ISBN978-4-8007-1005-5
 
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目次を表示する ≫
Part 1 InDesignとDTPの基礎
Chapter1.1 DTPのワークフローと基礎知識
Chapter1.2 画像とカラーの基礎知識
Chapter1.3 InDesignのインターフェイス
Chapter1.4 InDesign文書の新規作成
Chapter1.5 文書を開く・保存する
Chapter1.6 ガイドとグリッド
Chapter1.7 表示モードと表示倍率

Part 2 ページ作成の基礎
Chapter2.1 「ページ」パネルとページの操作
Chapter2.2 マスターページの作成
Chapter2.3 自動ページ番号とセクションの設定
Chapter2.4 テキスト変数を使う
Chapter2.5 レイヤーの活用

Part 3 文字入力と書式設定
Chapter3.1 文字の入力とテキストフレームの操作
Chapter3.2 文字書式の設定
Chapter3.3 文字装飾の設定
Chapter3.4 "ルビ、圏点を振る"
Chapter3.5 合成フォント
Chapter3.6 "特殊文字、スペース、分割文字の挿入"
Chapter3.7 "検索と置換、スペルチェック"
Chapter3.8 文字のアウトライン化とインライングラフィック
Chapter3.9 "ストーリーエディターと注釈、変更のトラック"

Part 4 段落書式・組版・スタイルシート
Chapter4.1 行揃え/グリッド揃え/文字揃え
Chapter4.2 インデント(字下がり)の設定
Chapter4.3 段落前後のアキと行取りの設定
Chapter4.4 段落境界線を設定する
Chapter4.5 ドロップキャップと先頭文字スタイル
Chapter4.6 箇条書き
Chapter4.7 脚注
Chapter4.8 文字組み設定と組版方式
Chapter4.9 禁則処理とぶら下がり設定
Chapter4.10 縦組みに便利な機能
Chapter4.11 段抜きと段分割
Chapter4.12 欧文テキストのハイフネーション
Chapter4.13 タブの設定

Part 5 スタイルの活用と各種ファイルの読み込み
Chapter5.1 段落スタイルと文字スタイル
Chapter5.2 グリッドフォーマット
Chapter5.3 自動番号機能
Chapter5.4 相互参照
Chapter5.5 条件テキスト
Chapter5.6 タグ付きテキストの読み込み
Chapter5.7 WordやExcelファイルの読み込み
Chapter5.8 ライブキャプション

Part 6 オブジェクトの基本操作
Chapter6.1 オブジェクトの種類
Chapter6.2 オブジェクトを選択する
Chapter6.3 オブジェクトの移動と削除
Chapter6.4 オブジェクトのコピー

Part 7 画像の配置と編集
Chapter7.1 画像を配置する
Chapter7.2 画像やフレームの大きさを変更する
Chapter7.3 「リンク」パネルと配置画像の管理
Chapter7.4 画像の表示解像度とカラー設定
Chapter7.5 画像に文字を回り込ませる
Chapter7.6 クリッピングパスで画像を切り抜く

Part 8 オブジェクトの編集
Chapter8.1 "オブジェクトのロック、グループ化、前後関係"
Chapter8.2 オブジェクトの変形
Chapter8.3 オブジェクトを整列させる
Chapter8.4 オブジェクトに透明な穴をあける(複合パス)
Chapter8.5 パスファインダーとシェイプを変換

Part 9 図形の作成・編集
Chapter9.1 線の設定
Chapter9.2 パス(図形)を描く
Chapter9.3 ペンツールでパスを描画する
Chapter9.4 フリーハンドで線を描く(鉛筆ツール)
Chapter9.5 アンカーポイント・セグメントの調整
Chapter9.6 角の形状を変更する
Chapter9.7 Illustratorのオブジェクトの利用

Part 10 表の作成と編集
Chapter10.1 表の作成とセルの操作
Chapter10.2 セルへの文字入力と罫線の設定
Chapter10.3 表スタイルとセルスタイル

Part 11 カラーの適用
Chapter11.1 オブジェクトのカラーを指定する
Chapter11.2 スウォッチを使いこなす
Chapter11.3 プロセスカラーと特色
Chapter11.4 グラデーションの作成
Chapter11.5 不透明度と効果
Chapter11.6 オブジェクトスタイル
Chapter11.7 オブジェクトの属性で検索・置換

Part 12 ブック・目次・索引
Chapter12.1 ブック機能で複数のファイルをまとめる
Chapter12.2 目次の作成
Chapter12.3 索引の作成

Part 13 インタラクティブなドキュメント作成
Chapter13.1 リキッドレイアウトと代替レイアウト
Chapter13.2 インタラクティブ効果
Chapter13.3 PDFフォームの作成
Chapter13.4 Folioのアップロードとデバイスによるコンテンツ確認

Part 14 印刷・パッケージ・書き出し
Chapter14.1 プリントの設定と印刷
Chapter14.2 ライブプリフライト
Chapter14.3 パッケージ
Chapter14.4 PDFの書き出し
Chapter14.5 HTMLとEPUB書き出し
Chapter14.6 その他の書き出し

Part 15 環境設定とカスタマイズ
Chapter15.1 環境設定
Chapter15.2 カラー設定
Chapter15.3 キーボードショートカットの編集
Chapter15.4 メニューのカスタマイズ
Chapter15.5 Creative Cloudを使った設定の同期
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